*介護予防体操
自立度(ADL)に応じた体操
(1) 高齢者の介護予防のための自立生活体操
自立生活体操は加齢による身体の変化や運動不足からくる身体の変化に応じた有酸素運動・筋力トレーニング・ストレッチ・日常動作訓練など1日に必要な運動を総合的に行える体操です。
加齢や運動不足による身体の変化
骨はもろく関節は軟骨が薄くなり、腰椎は柔軟性が失われ筋肉は細くなってきます。また心臓や血管は弾力性がなくなり、肺は酸素を取り入れにくくなることにより、さまざまな病気や認知機能にも障害が出てきます。
身体を正しく動かす事の効果
筋や骨組織の再生能力を高め、栄養と酸素を含んだ血液を全身にいきわたらせることにより細胞の質の低下や委縮を防ぎ、日常生活動作能力の回復などでQOL(Quality of life:生活の質)を高めることが出来ます。
(2)生活習慣病予防の健康体操
過食や運動不足、喫煙などのライフスタイルにより年齢を問わず内臓脂肪が高く問題を起こしています。簡単で楽しいエアロビクス(50%·Vo2max)で無理なく体脂肪を減らし肥満にならない体質に変えていきます。認知症予防になることもわかって来ました。
(3)子育て支援の親子体操

幼児期の運動遊びは自分で課題を見つけ、自ら考え、主体的に判断しながら行動し、問題を解決する資質や能力を身につけ、結果として健康や体力の向上に結びつきます。
子どもたちと一緒に遊びながら動き、子ども達が遊び始めたら、お母さんはエアロビクスで思い切りストレス解消!
*運動の習慣化
◎楽しく継続
自立生活体操は一人ひとりの自立度(ADL)にあわせて、有酸素運動・筋力トレーニング・ストレッチなどを音楽に乗せて、椅子やボールを使って楽しく行います。
自立生活体操 | 健康体操 | 親子体操 |
---|---|---|
楽しさ導入の ウォーミングアップ 日常動作/筋トレ(下肢) 有酸素運動(エアロ) 筋力トレーニング(上肢) ストレッチ |
ウォーミングアップ (ストレッチ) 導入エアロ エアロ(118〜140テンポ) 筋力トレーニング ストレッチ |
子どもと一緒に体操 かけっこ・電車ごっこ トンネルくぐり・なわとび キッズエアロ 手遊び歌 親のエアロ(130〜150) |
◎測定で変化を知る
東京都老人総合研究所:お達者健診21 (握力・最大歩行・開眼片足立ち)
自主クラブでは毎年5月に測定し変化を確認します。
運動を始めて3ヶ月目で効果が出ることを確認し、年齢に関係なく運動を始めた時の年齢が維持できていることで続ける喜びを得ています。
669名の内10年以上続けている方は88名になります。
◎自分の力を生かす場の提供
体操で元気になられた高齢者や団塊世代の退職後の健康づくりと地域社会に参画する手段として国分寺市の提案型協働事業に「自立生活体操ボランティア指導員による出前型事業」を提案。
◎家庭で出来る体操の紹介
①健康づくりノートの活用
・エクササイズウオーキング
・筋力トレーニング
・ストレッチ
②安全なラジオ体操